なむざっき

QMA2からアロエを溺愛し続ける人が趣味について綴る雑記

ほんのり系メタ中二病漫画。TSもあるよ。 - 森山大輔『妄想奇行 - Adolescence Avatar』感想

電撃大王ジェネシスで連載されていた、『クロノクルセイド』などを手がける森山大輔の漫画。

TS要素のある漫画ということで連載当初から気になっていたものの、掲載誌が季刊・隔月刊とかなりスローペースな連載でいつ完結するのか不安だったのですが、何とか無事に単行本化したようです。

主人公・矢崎有理は自分の「厨二妄想具現化能力」(略して「厨能力」)から生み出された自作ライトのベルの怪物を倒すために、「厨能力」で怪物を唯一倒せる存在、10歳の魔法少女・ヒルデに変身する、といった内容です。

TS魔法少女ものより、中学2年生にありがちな痛い設定を考える現象「中二病」をメタ的に扱った学園ものといった感じで、設定厨の主人公をあれこれいじり倒すのがメインです。

作中で「TS願望はない」と言い切る主人公、そう言う割には結構あっさりとロリ魔法少女の姿に適応していたりとなかなかやり手です。TSのツボを押さえた描写は控えめながらも、時々ドキドキさせる描写を混ぜてくるのが良いですね。なお、TSは基本可逆です。非可逆の方がTSの醍醐味は大きいですが、可逆ものもまた良い。

題材の通り、作中には「痛い」要素がたくさん登場します。でも痛いは痛いでも、「うわぁ……」となるような痛さではなくギャク的に捉えられる痛さで、比較的丸めの作画もあいまって不快感は全然感じませんでした。「ほんのり系」と形容したのは、そんな作品の穏やかさに感銘を受けたからです。

雑誌の表紙に抜擢された時はヒルデがおらず、TS軽視かと不安になりました*1が、ちゃんと最後まで活躍してくれたので安心しました。あまり期待していなかったのに面白く読めてしまったからか、続きや番外編がもっと欲しくて堪りません。

自分の黒歴史ノートを享受できる人なら是非読むべし。